アルトリアグループ分析からの深掘り〜北米の大麻(マリファナ)事情〜
rexmedlen / Pixabay
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はじめ

先日は、アルトリアグループ(MO)の子会社や、戦略的出資先について記事にしました。

特に2018年末に行われた、電子タバコ企業JUULへの出資と、大麻企業クロノスグループへの出資は、今後の戦略を表しているため注目です。

なぜ、今、大麻企業への出資なのか。

それを調べるために北米の大麻事情について調べてみました。

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クロノスグループ(Cronos Group)について

まずは、アルトリアグループが出資したクロノスグループについて少しだけ調べてみました。

クロノスグループは、5大陸にまたがって大麻の生産・流通を行っている世界的大麻企業です。カナダ・トロント市に本社があります。

クロノスグループは以下の3つのブランドを持っています。

  • PEACE NATURALS…医療用大麻
  • COVE…娯楽用高級ブランド
  • Spinach…娯楽用ブランド

以前から医療用大麻は製造していたようですが、このたびのカナダの娯楽用大麻合法化に伴って、娯楽用ブランドも立ち上げたようです。

現在はNASDAQに上場しています。ティッカーはCRONです。

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カナダの娯楽用大麻合法化について

カナダでは、2001年に医療用大麻は合法化されていましたが、2018年10月17日についに娯楽用大麻も合法化されました。

娯楽用大麻が合法化されたのは、ウルグアイについで世界で2番目とのことです。

あれ?オランダって大麻が吸えることで有名じゃなかったけ?
そう思った人も多いですよね。
私もそう思ったので、オランダのホームページを調べてみました。

Soft drugs, such as marijuana and hash, are less damaging to health than hard drugs, such as ecstasy and cocaine. But soft drugs are also illegal in the Netherlands. This means that those found selling, producing, dealing or in possession of these drugs are liable to prosecution.

マリファナやハッシュなどのソフトドラッグは、エクスタシーやコカインなどのハードドラッグよりも健康への害が少ないです。しかし、オランダではソフトドラッグも違法です。これは、ソフトドラッグを売ったり、生産したり、取り扱ったり、あるいは所有しているのが発見された者は起訴されることを意味します。

そして、さらに続きます。

However, the Netherlands applies a policy of toleration in relation to the sale of soft drugs in coffee shops. This means that the sale of soft drugs in coffee shops is a criminal offence but the Public Prosecution Service does not prosecute coffee shops for this offence.

Neither does the Public Prosecution Service prosecute members of the public for possession of small quantities of soft drugs. These quantities are defined as follows:

no more than 5 grams of cannabis (marijuana or hash);
no more than 5 cannabis plants.

しかし、オランダはコーヒーショップでのソフトドラッグの販売に関して寛容の方針を適用しています。これは、コーヒーショップでのソフトドラッグの販売は刑事犯罪であることを意味しますが、検察はこの犯罪のためにコーヒーショップを訴追しません。

また、検察は、少量のソフトドラッグを所持している一般大衆を訴追することもありません。これらの数量は次のように定義されています。

・5グラム以下の大麻(マリファナまたはハッシュ)。
・5つ以下の大麻植物。

オランダ旅行した際に、大麻を吸ってきた人いませんか?(私は吸っていません!)
合法だと思って安心して吸ってきたかもしれませんが、立派な犯罪行為でしたよ(笑)!
あくまで、ハードドラッグに手を出させないための「ガス抜き」のようですね。
勉強になりました。
カナダの話のはずが、オランダへ道がそれてしまったので、元に戻します。
カナダで娯楽用大麻が合法化されたのは以下がねらいのようです。
  • 青少年が大麻を手に入れられないようにする
  • 犯罪者に利益が回らないようにする
  • 大人が合法大麻を入手できるようにすることで公衆衛生および安全を保護する

 

結局禁止されると、ブツはアンダーグラウンドで出回ることになり、さらにその利益は犯罪組織の資金源になり、さらに一般市民は手を出すことで危ない目にあうことになってしまうというわけですね。

それを防ぐためには合法化して政府が管理するしかないと。

なかなか難しい問題ですね。

 

この法律が施行されてから約1年後、つまり2019年10月17日頃には、大麻食用製品も販売可能になるそうです。

大麻の食品???

もはや、これまで教育されてきたことが覆される上に、想像もできないモノまで売られるとのことで、理解の範疇をこえてきました。

カナダについてはこのへんにしておきます。

アメリカ合衆国の大麻事情について

アメリカでは、連邦政府は依然として大麻を規制していますが、州レベルでは合法化されている州が増えてきています。

 

●娯楽目的でも合法の州

アラスカ、カリフォルニア、コロラド、メイン、マサチューセッツ、ミシガン、ネバダ、オレゴン、バーモント、ワシントン、ワシントンDC

●医療目的でのみ合法の州(CBDオイルのみも含む)

アラバマ、アリゾナ、アーカンソー、コネチカット、デラウェア、フロリダ、ジョージア、ハワイ、イリノイ、インディアナ、アイオワ、カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、メリーランド、ミネソタ、ミシシッピ、ミズーリ、モンタナ、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ニューメキシコ、ニューヨーク、ノースカロライナ、ノースダコタ、オハイオ、オクラホマ、ペンシルバニア、ロードアイランド、サウスカロライナ、テネシー、テキサス、ユタ、バージニア、ウェストバージニア、ウィスコンシン、ワイオミング

●医療目的も娯楽目的も合法でない州

アイダホ、ネブラスカ、サウス・ダコタ

(※できるだけ調べましたが、正確でないところがありましたら御容赦ください)

 

連邦政府が依然として規制しているにもかかわらず、娯楽目的も医療目的も合法でない州は3つにとどまっています。

カナダのように娯楽目的でも合法の州は依然として少ないですが、医療目的が合法の州は非常に多いです。

 

また、連邦政府にまったく動きがないわけでもありません。

2018年12月に農業法が改正され、そこにはヘンプと呼ばれる産業用大麻の大規模栽培を認める条項が含まれています。

ちなみにヘンプとは、大麻の使用者をいわゆる「ハイ」な状態にする成分であるデルタ-9-テトラヒドロカンナビノールの濃度が乾燥重量ベースで0.3%以下であるもののことを指すようです。

 

大麻の成分に関しては、またあらためて医療用大麻について記事にした際に説明しようと思います。

まとめ

今回は、北米の大麻事情について記事にしました。

アルトリアグループ株のホルダーとして、大麻企業であるクロノスグループに出資したことに興味を持ち、今回深掘りするに至りました。

日本にいると感じることはありませんが、大麻市場が新たに急速に成長している市場として非常に注目されている理由がわかったような気がしますね。

西部開拓時代のゴールドラッシュになぞらえて、「グリーンラッシュ」と呼ばれているそうです。

 

誤解のないように言っておきますが、私は娯楽用大麻にはまったく興味はありません笑

ただ、医師として、医療用大麻には興味がありますので、次回は医療用大麻について深掘りしてみたいと思います。

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