Walmart(WMT)が中国への新たな投資を発表

米小売り最大手のウォルマートは1日、中国での物流体制の効率化のため、今後10年間で約12億ドル(約1300億円)を投じると発表した。より迅速で便利な配送サービスを可能にし、地元顧客のニーズに応える。

主に生鮮食品の物流センターに投資する。ウォルマートは中国の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」に載せた声明文で「10以上のセンターを建設、あるいは改装する」と明らかにした。

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日本と中国におけるWMT

Walmart Inc.(WMT)は、1962年にアメリカ合衆国アーカンソー州で創業された世界最大のスーパーマーケットチェーンです。

日本では2002年に西友と業務提携し、2008年には西友を完全子会社化しています。

また、2018年には楽天と提携し、楽天市場に「ウォルマート楽天市場店」をオープンしています。

中国には1996年に第一号店を出店しています。

2016年には、中国2位の電子商取引企業であるJD.comと戦略的提携を結んでいます。

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WMTとS&P 500との比較

投資ブログなら、本来はここで分析するべきなのですが、いつも諸先輩方がすばらしい分析をしてくださっているので省きます。

自分が分析が嫌いなだけか(笑)

ただ、「2019 Annual Report」を読んでいて面白かったのが、過去5年間のパフォーマンスをS&P 500やS&P 500 Retailing Index と比較されていた部分です。

2014年2月1日から2019年1月31日まで、配当をすべて再投資した場合のパフォーマンスが比較されていました。

WMT S&P 500 Index S&P 500 Retailing Index
2014年 $100.00 $100.00 $100.00
2015年 $116.63 $114.22 $119.10
2016年 $93.60 $113.46 $140.73
2017年 $96.88 $136.20 $167.11
2018年 $158.71 $172.17 $241.08
2019年 $146.06 $168.19 $256.26

「S&P 500 Retailing Index」のパフォーマンスの良さに驚きましたが、この5年間は「S&P 500 Index」にも負けちゃいましたね。

ただ、こういった比較も正直にAnnual Reportに掲載してしまうあたりは非常に好感が持てます。しかもきちんと「全配当を再投資した場合」で比較しているところがすばらしいですね。

近い将来訪れるかもしれないリセッションの時期も含めたさらに長いスパンになった場合、果たしてどのような結果になるかも注目していきたいと思います。

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中国のオンライン市場

中国のオンライン市場では、Amazonが中国国内向けのネット通販事業からの撤退を発表するなど、熾烈な競争が続いています。

中国ではアリババと、WMTが提携しているJD.comの2社がオンライン市場の約8割のシェアを占めています。アリババをJD.comが追い上げてきているようです。

JD.comは無料メッセージアプリ「微信」を運営するテンセントから出資を受けています。今回のWMTからの声明文も「微信」で発表されていたようですね。

 

この2社は配送に関して戦略が異なります。

JD.comは中国全土の物流ネットワークをすべて自前で持っています。

一方、アリババは2013年5月に「菜烏網絡」という物流企業を立ち上げましたが、自前でトラックを持つわけではなく、様々な宅配会社と提携することで、中国全土の物流ネットワークを構築しています。

今回、WMTが中国の物流センターに新たな投資を行うことを発表したのは、やはり提携しているJD.comが自前で物流ネットワークを持っているからこそであると思われます。

ニューリテール戦略と物流の重要性

ニューリテール戦略とは、2016年にアリババ創業者であるジャック・マー氏が提唱した、10〜20年後に訪れるかもしれない小売のコンセプトで、テクノロジーによってオンラインとオフライン(実店舗)を融合し、消費者体験と企業運営の最適化を図り、新たな成長につなげていくというコンセプトのようです。

オンラインだけにおいても、オンラインとオフラインの融合においても、物流は非常に重要な鍵となると思われます。

今後、物流は大きな変革に時期を迎えます。ロボットやドローン、IOT(internet of things)などが活用されていくことは間違いないですからね。

アリババに打ち勝つために、WMTの中国への積極的な投資は今後も続くかもしれません。

まとめ

今回は、WMTの中国への新たな投資のニュースについて書きました。

WMTがどのように中国で事業を展開しているかを詳しく知りませんでしたので、非常に勉強になりました。

米国内では、WMTはAmazonに打ち勝とうと様々な戦略を打ち出しています。Amazonが撤退を決めた中国でJD.comともにアリババに打ち勝つことで、WMTは何かヒントを得ることができればいいですね。

私はAmazon非ホルダーかつWMTホルダーですので、今後もWMTを応援しつつ、引き続きホールド&配当再投資を行っていきたいと思います。

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